競馬ふぁん

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競馬は最高のノンフィクション・エンターテインメント

 まだ21世紀に入って8年経っていませんが、第138回天皇賞は「21世紀最高」だと断言できるレースでした。

 レース内容は文句なし。ラスト1ハロン12秒6は差し合いというよりも、どれだけ奥底にある、本当の底力を出せるかが問われました。東京2000㍍だからこそ成しえたレースだったと思います。2㌢差で明暗が分かれましたが、ウオッカもダイワスカーレットもまさに名馬です。

 ここで書きたいのは、レースの中身以外のこと。競馬場で生観戦できたからこそ、感じることができたことです。



 長い長い写真判定の間。もう12レースのパドックも始まっていましたが、ほとんどの観客がその場から離れることはなかったのではないでしょうか。誰もが見せられ、見入った、稀に見る叩き合い。
 判定結果が出るまで、ターフビジョンでVTRが3回流れましたが、3回ともゴールの瞬間はどよめきが起こりました。
 そして、「14」「7」の順番が示された時の歓声と拍手。

 表彰式。誰もがウオッカと関係者を待っていました。レースが終われば、それがGⅠであっても、もう視線が次のレースに移ってもおかしくないのに。
 武豊騎手が姿を現し、スタンドに向かって万歳三唱。勝利騎手インタビューでは「ウオッカとファンの皆さんに感謝します」とまで言いました。
 これまでのインタビューでも「ありがとうございました」という言葉は必ず聞きますが、それは言葉は悪いですが、ありきたりのようなものでもあります。
 しかし、今回は違いました。「ありがとうございました」と「感謝します」。表現の仕方が変わることで、これほどまでに、こちら側への伝わり方が違うものかと。

 最終レースに騎乗するため、足早に地下馬道に駆けて行く時に、武騎手は小さく、しかし力強く拳を握っているように見えました。
 10月を終えて、まだJRA重賞2勝。元々武騎手が乗っていた馬が、他の騎手に乗り替わると好走するというシーンを何度も見てきました。ウオッカにしても、岩田騎手に乗り替わった安田記念で圧勝。しかし、武騎手では3戦未勝利。辛く、苦しいシーズンを過ごしてきたはずです。
 ようやく掴んだウオッカとの勝利。今回の歴史的レースに勝てたことがどれだけ大きいか。だからこそ、武騎手が、おそらく自分が思ってもいないうちに、表現の仕方が“伝わるもの”だったのではないでしょうか。



 レースも素晴らしければ、観衆も素晴らしかったと思います。
 前述のように、表彰式までほとんどの人がその場を動きませんでした。誰もがこのレースに酔い、結果を待ち、勝者を祝福したかった、最後までしっかりと見届けたかったことの表れです。
 競馬が単なるギャンブルではない、スポーツとしての競馬、エンターテインメントとしての競馬が表現された日でした。

 私の陳腐な語彙力ではどう表現していいか分からない雰囲気が競馬場を包んでいました。
 何度も競馬場で観戦してきましたが、あんな雰囲気を味わったことはありませんでした。
 ディープインパクトの時のような、作られた空気ではありませんでした。ウオッカが存在として、ディープインパクトを超えた。そう思いました。

 もっとうまく表現できないものか、書いていてももどかしいばかりです。
 ただただ、2008年11月2日、東京競馬場にいたことを幸せに思います。



 翌日、スポーツ紙の1面に競馬が踊ることはありませんでした。あれだけのことがあってもダメなのか。もっともっと、この日の、競馬の素晴らしさを知ってほしいのに。正直、悔しい思いもあります。
 でも。天皇賞を見るために集まった12万人強のファンは、きっとこの日を忘れないはず。
 ウオッカ見たさに初めて競馬場に来た人もいたでしょう。その人たちがウオッカを入り口にして、この日の天皇賞をきっかけにして競馬ファンになってくれたら。
 私もオグリキャップがいたから、競馬ファンになりました。ウオッカが、ダイワスカーレットが、そんな存在になってくれていることを信じています。
 
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テーマ:競馬コラム - ジャンル:ギャンブル

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