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裁決について、思ったこと。とても一筋縄では…

 すでに柏木集保氏がテレビ中継やネットのコラムで、また水上学氏が自身のブログで、野元賢一氏もネットのコラムで論評されていますし、さらには今週の「週刊競馬ブック」にもこの件は掲載されていますが、先日のオークスでの“灰色決着”に終わった裁決の件について、考えたことを書きます。以下、各個人や団体を貶める意味はありませんので、ご容赦を。



 今回のトールポピーの着順はそのまま、しかし池添騎手は騎乗停止というのは実にわかりにくい処分でした。一昨年のエリザベス女王杯でカワカミプリンセスが1位入線ながらも降着となったケースと、どう違うのかも判別できませんでした。斜行の度合いなど、カワカミプリンセスよりも、今回のトールポピーの方が急だったように見えます。

 これに伴い、言われたのが「社台(グループ)だから降着にならなかった」。
 トールポピーは天下のノーザンファームの生産、馬主も社台系の一口クラブ。
 カワカミプリンセスは日高のそれほど大きくない牧場の生産で、牧場自身が馬主になっています。

 今や、“社台あっての日本競馬”と言われても仕方のないくらいに、社台グループが少なからず関わっている馬の活躍が目立っています。それは社台グループの企業努力の賜物です。一方で、不況による個人馬主の減少など、JRAにとって台所が決して楽ではないことが、「社台には頭が上がらない」と思われてしまう原因になっています。

 「政治的配慮からすると、オークスでは社台を立てたから、ダービーでは社台以外が勝つんじゃないのか?」などという冗談が私の周囲で聞かれましたが、ディープスカイは、父こそアグネスタキオンですが、馬主・生産者とも非社台。まだ「社台云々…」は、信憑性は別にして、くすぶっています。



 「降着なし」と「騎乗停止」がワンセットになったことが“灰色決着”のように見えているのも、今回の件が100%の納得を得られない原因のひとつに挙げられます。
 過去にも着順の変更はなくても、騎手のみが処分されるというケースはありました。これは規則に則ったことですから、JRAとしてもなぜそこまで言われなければならないのか、と考えているかもしれません。
 しかし、そのルールが周知徹底されていたのかどうかという点ではJRAに落度があります。むしろ、ファンの立場からすれば、着順の変更がないなら騎手への処分も過怠金止まりという方が、スッキリとしているように見えてしまいます。
 無論、今回の一件で、着順は変更されなくても騎手は騎乗停止になる可能性はあるというルールの存在をアピールできたということはいえます(もちろん、皮肉)。

 着順の決定と、騎手への処分の決定にタイムラグがあったこともまた、憶測を呼ぶ要因になっています。なぜ「降着にせず」と「騎乗停止に処す」が同時に決定できなかったのか。もし、池添騎手への処分でお茶を濁そうとしているのなら…。その日の全レースが終わってからのマスコミへの発表だったこともあり、ファンに見えにくい形での騎手への処分となったことも問題です。



 「競馬に乗ったことがない人間に何が分かる?」。騎手の口から出る言葉らしいのですが、ならば、騎手経験者が裁決に加われば万事解決かというとそうもいかないのが現実でしょう。

 岡部幸雄氏が引退した際に、若手騎手の育成とともに、裁決への協力なども行うのではないのか、という希望的観測もありましたが、岡部騎手は現役時にいわゆる“岡部ライン”で、(当時の)若手・中堅に多大な影響を与えました。岡部騎手が裁決の内部に入ったとして、中立にと思っていても、色眼鏡で見られる危険もゼロではないでしょう。

 ならば調教師はというと、引退してからは、いわゆる予想会社に名を連ねるばかり。現役中から昨年の引退後も雑誌などで評論している伊藤雄二氏も、スポーツ紙上に予想を掲載しています。
 競馬経験者だからといって、裁決に加わることはかなり難しいのが現状ではないでしょうか。

 その道一筋ゆえ、多大な功績を重ねた人でさえ、引退後の道がしっかりと用意されてこなかったツケとも言えます。



 JRA内部の人間の裁決には限界があるという声が、以前から聞かれていましたが、今回の件ではそのボリュームが非常に大きくなりました。
 レースを主催する組織と、レースを厳しく処する組織が同一というのは確かに矛盾ではあります。
 ディープインパクトが現役の頃、そのレースが近づくと「武豊騎手は降着にはならないのでは?」という声も聞かれていたように、処分がJRAの意のままというように見られてしまっています。

 裁決はJRAから切り離すべき。
 それは正論でしょう。
 ただし、それは本当にできることなのでしょうか。

 競馬(に限らず、競艇、競輪、オートレース)は、賭博を禁止する刑法の対象外として、国の省庁が管轄して開催されています。裁決もJRAの内部ですから、大きく言えば国の管轄下にあるともいえます。馬券(ファンのお金)に関わることですから、天下り団体のようなわけにもいきません。農水省の下に、新たな組織を作ることがそんなに簡単なことでしょうか。
 組織の分離はできたとして、人材はどうするのか。今のJRAから横滑りでは、結局は同じことにはならないでしょうか。
 こうなると、日本の競馬の成り立ちにまで問題が発展しそうです。JRAの馬券の売り上げの内訳には国庫納付金10%が含まれています。国のための競馬。これを変えないことには、JRAと裁決の分離すら難しいことのように思えます。



 競馬ファンとして、願うこと。信頼できる競馬を。
 
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