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競馬ふぁん

競馬が好きで、大好きで。

反逆のカリスマ

11月29日(日)東京10R 第29回ジャパンカップ(GⅠ)

 日本の競馬史に刻まれる名勝負を制した昨年と比べると、毎日王冠②着→天皇賞(秋)③着というステップは、見た目にはいいとは言えないウオッカ。「衰えた」という声もあるなかで、それでも前売り1番人気に支持されているあたりは、さすがの人気ですが。



 昨年の安田記念。ドバイ帰りのヴィクトリアマイルを惜敗し、評価を落としたウオッカ。しかし、レースでは乗り替わった岩田騎手とよほど手が合ったのか、内の好位でピタリと折り合い、直線は独壇場の圧勝でした。
 この時のムードと、今回が似ているような気がします。
 前走で最速の(極限の)上がりを使いながらも、差し切れなかったことで少なからず評価が下がったこと(昨年のヴィクトリアマイルの上がり33秒3、今年の天皇賞(秋)の上がりは32秒9)。事情は違えど、乗り替わり。今回の乗り替わりは、ある意味、最後の“カード”を切ってきたともいえます。

 これまでGⅠ(JpnⅠ)を6勝。昨年の天皇賞(秋)、今年のヴィクトリアマイルと安田記念と1番人気で勝っていますが、それ以前の3勝は1番人気ではありませんでした。今のウオッカへのファンの期待を思えば、意外な印象もあります。
 阪神ジュべナイルフィリーズは前走の500万下で②着だったこともあり、4番人気にすぎませんでした。「半世紀の空白を埋めた」ダービーは、牝馬の参戦への批判もある中での3番人気。10.5倍もついていました。そして、前述した昨年の安田記念は2番人気。
 ウオッカの“本質”は、実は世間の評価に反発する力なのではないか。そんな気すらしてきます。

 ジャパンC過去2年は④③着ですが、一昨年はエリザベス女王杯取消明けで状態ひと息。昨年は超スローペースで折り合いに苦心しながらも、最後は盛り返しての0秒2差。言われるほどの距離不安は感じませんし、ダイワスカーレットが引っ張った昨年の天皇賞で底力を発揮したように、ある程度流れてくれてこそ、能力をフルに発揮できるのではないかと推測できます。
 前走の後方で折り合いに専念した戦法が、結果的に距離が延びる今回への布石になっているともいえます。



 ◎(5)ウオッカ
 ○(16)コンデュイット
 ▲(6)レッドディザイア
 △1(10)オウケンブルースリ
 △2(18)スクリーンヒーロー

 久々に大物来日となったコンデュイット。ブリーダーズカップターフ連覇という肩書きは、米国の芝路線のレベルを考えれば、それほどの価値があるかどうかは微妙ですが、2年連続で2分23秒台をマークしたことは、日本への適性を示しています。凱旋門賞で②着とは接戦の④着という底力も評価できます。来日してからも白井と東京で時計を出されており、中2週の上に米国→英国→日本という強行軍もそこまで神経質にならなくてもいいように思えます。

 ブエナビスタが出走していれば、かなりの人気が集まったはず。それを思えば、レッドディザイアも軽視は禁物ではないでしょうか。ブエナビスタを抑えた秋華賞でピークに仕上げたとはいえ、今回も緩めず乗り込まれていますし、オークスがほぼ勝ったかという内容。条件に不足はありません。まだ連を外していない事実も見逃せません。

 オウケンブルースリは昨年のJCでは立て直すロスがあり、前走・天皇賞でも囲まれる場面がありました。ペースも恵まれなかったこともあり、着順以上の評価が必要なのかもしれませんが、どうも直線の坂でモタついているようにも見えました。平坦のラスト1ハロン弱の伸びが目立つ分、“強い負け方”なのかもしれませんが、直線半ばで前との差を詰められないことが、あと一歩という惜敗につながっているのではないでしょうか。坂の下りを利してスパートできた京都大賞典とのギャップが気がかり。

 天皇賞では展開に恵まれたとはいえ、②着確保は立派だったスクリーンヒーロー。昨年の覇者、評価を落とす理由はないですが、最終追いがいつものポリトラックではなく、坂路だったことにやや疑問符がつきます。この馬が「連覇」となると、ジャパンカップの“沽券”に関わるようにも思えます。

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春の雪辱

 と書くと、リーチザクラウンあたりのことかと思われるかもしれませんが、自分のことです。
 ダービーで◎を打ったナカヤマフェスタにもう一度◎。これが第70回菊花賞の結論です。

 とても追い込みの利かなかった不良馬場のダービーで、ただ1頭大外から差を詰めていたナカヤマフェスタ。勝負に参加したとはいえないまでも、この世代の中ではやはりトップランクに位置すること、イメージ以上にスタミナを有していることを示す内容でした。
 ひと叩きはセントライト記念。勝負どころの反応の悪さにヒヤリとしましたが、結局は脚を長く使っての快勝。直線に向くまでのズブさと、最後まで衰えない脚に、マイネルキッツの日経賞での姿と重なりました。その後、マイネルキッツは天皇賞(春)を制覇。いいイメージすぎるかもしれませんが、次走が同様に淀の長距離というのも、好材料に思えます。
 少なからず順調さを欠いた春とは異なり、調整もスムーズに運んでいます。1週前にポリトラック5ハロン63秒4の猛時計をマークすれば、最終追いも南D(ダート)で4頭併せの中、しっかりとした走りを見せています。

 トライアル・神戸新聞杯を見終えて、ゴール前の絵面が一昨年に似ているように見えました。
 大外から他馬を問題にしなかったイコピコドリームジャーニーに、正攻法で②着だったリーチザクラウンアサクサキングスに、折り合いを欠いたアンライバルドヴィクトリーに。
 先週の秋華賞も同じようなことを書いて失敗だったわけですが、レース直後のイメージは大切にしたいと思います。
 リーチザクラウンはこれまで<3、4、0、1>。無理やり抑えようとした皐月賞を除けば、連を外していません。いかにも切れない変わりに、ワンペース型である程度飛ばしてもバテません。今回もまず主導権。3年前、レコードを誘発したアドマイヤメイン=武豊騎手の逃げが再現されれば、後続を抑え込むことは可能ではないでしょうか。

 良血ゆえの(?)ひ弱さを感じさせた以前の姿に比べて、驚くぐらいに良く見えた前走のフォゲッタブル。4角でも手応え十分で、見せ場たっぷりの③着。ここに来ての急上昇が見てとれました。2002年ファストタテヤマ②着、03年ザッツザプレンティと04年デルタブルースが連覇。久々にダンスインザダークの血が菊の舞台で騒いでも…。

 ◎ナカヤマフェスタ
 ○リーチザクラウン
 ▲フォゲッタブル

 馬券は(16)(9)(3)の馬連or馬単と3連単のボックスでいきます。



 菊花賞過去10年の予想(馬券)成績は、○(馬連)××××○(3連複)××××。順番的には、今年は当たりじゃないのか。
 菊花賞での3頭ボックス予想といえば、1995年の◎トウカイパレスマヤノトップガンホッカイルソー以来。

 レース前は、当たる予感と妄想が激しく作動します。

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ウオッカとダブって見えてしまい…

 明日は秋のGⅠ第2弾、第14回秋華賞。もちろん、最大の注目点は、ブエナビスタが史上3頭目の“牝馬3冠”を成し遂げるかどうか。

 桜花賞、オークスともに着差以上の強さを感じさせての2冠。ただ、阪神外回り、東京といずれも“大箱”といえるコースでした。京都内回りという舞台設定が向くとはどうしても思えないのです。凱旋門賞(回避)の壮行レースとして出走した札幌記念。終いは確かに伸びていましたが、全体の時計は平凡でしたし、それ以上に“目一杯のギア”を踏めないままゴールを迎えたのが気がかりです。抜群の瞬発力を見せているように思わせて、それは直線が長いコースでの話。2枠3番という内目の枠なら、いったん下げて外を回る競馬が想定できるだけに、再び届かず…というシーンはありえます。
 人気を背負いながらも外を回って差し届かず。一昨年のウオッカが思い浮かびます。

 その一昨年、4角先頭から早めに抜け出したのはダイワスカーレット。さすがにその再現は望めなくても、好位からロスなく乗られて②着に食い下がったレインダンスの役回りを果たせる馬はいるのではないか。クーデグレイスに期待します。

 クーデグレイスはレインダンスと同じく、ローズS③着から参戦。そのローズSは道中で12秒台のラップがなく、阪神外回りながらも緩むところがありませんでした。それがレコード決着を誘発したわけですが、そんな流れを2番手追走からいったんは先頭に立って食い下がったのが、クーデグレイスでした。見方によっては、一番強い競馬をしていたともいえます。
 前走時のマイナス14㌔が懸念されましたが、早めに栗東に入厩して、調教後馬体重は468㌔。維持できています。
 ローズSに続いて川田騎手の騎乗ですが、前走の早め抜け出しが、昨年の皐月賞でのロングスパートからの逃げ切り(キャプテントゥーレ)を想起させます。

 春はブエナビスタの前に苦杯をなめたレッドディザイアですが、ひと叩きでの上積みは歴然。1週前にCWで6ハロン81秒9-1ハロン11秒6と好時計をマークすれば、最終追いは坂路で50秒2-12秒6。最後の1冠へ万全の仕上げを施してきました。オークスで馬群を縫って伸びており、3枠5番もいい枠に入ったといえます。

 ローズSでは後方から早めに動いて見せ場を作ったミクロコスモスは、前々走の競馬ぶりと合わせてみると、長い直線よりも小回りでの捲る競馬が向くよう。コース替わりでの反発があっても。

 デビューが遅れた上、春は使い込めなかったモルガナイトが、夏に復帰してからは順調なローテーション。小脚の使えそうなフットワークは小回りへの対応を思わせますし、今の充実ぶりは侮れません。

 トライアルをレコードで快勝したブロードストリート。春は忘れな草賞で敗れたため、スイートピーSを使わざるをえない誤算がありました。この秋は狙ったローテーションだけに、オークス④着からの上積みがあって当然。

 ◎クーデグレイス
 ○レッドディザイア
 ▲ブエナビスタ
 △1ミクロコスモス
 △2モルガナイト
 △3ブロードストリート

 馬券は(10)から印各馬(5)(3)(4)(16)(12)への馬連流し(5点)と3連複軸1頭流し(10点)を考えています。

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久々の更新は…やっぱりこの馬で!

 久々の更新となりましたが、今後も秋のGⅠを中心に、唐突に書いていきたいと思います。




 秋のGⅠシリーズの幕開けは電撃6ハロン。第43回スプリンターズステークスです。
 ここ2年参戦のなかった外国馬ですが、今年はシーニックブラストが出走してきました。レーティング122は、スプリント部門では世界1位タイ。右回り、初騎乗の騎手、高速決着への対応といった不安点もありますが、単純な能力は現状の国内の層の薄さを思えば、抜けた存在とも思えます。凡走もありえますが、アッサリ勝たれても不思議ありません。

 日本馬15頭の中での(私の)注目は、なんといってもキンシャサノキセキに他なりません。“惚れた”馬です。春シーズンは不本意な結果に終わりましたが、三浦騎手が跨った最終追いでは抜群の瞬発力を披露。立て直しに成功したとみていいでしょう。昨年は、1200㍍GⅠで②②着。それほど雨の影響を受けたように思えない馬場も好材料。今度こその期待があります。
 土曜日に落馬負傷で乗り替わりとなった三浦皇成騎手、明日乗れるでしょうか。

 キーンランドCの勝ちっぷりが、強さを増した感のあるビービーガルダン。昨年も最後までしぶとい走りで食い下がっていました。その昨年同様に、逃げ馬をマークしながらの展開も理想的なだけに、大崩れは考えづらいところです。

 1番人気アルティマトゥーレは前走快勝が光りますが、展開がかなり味方したのも確か。中2週で時計1本は物足りず、体調面に?

 印をつけるとすると、
 ◎キンシャサノキセキ
 ○ビービーガルダン
 ▲シーニックブラスト
 という感じでしょうか。

 馬券的には、(4)(7)(9)のボックスで。券種は馬連or馬単ボックスと3連複1点or3連単ボックスで行こうと思っています。

 正直言うと、もっと雨の影響を受けると思っていたので○▲を重視したという面もありますが、そうなると◎キンシャサノキセキには良くない条件。速い馬場になりそうなだけに、◎キンシャサノキセキには好条件ですが、○▲にはあまり良い馬場とは思えません。悩ましい予想になってしまいました。そこは初志貫徹ということでいきます。



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“休刊”

 勝手ながら、しばらく更新を休ませていただきます。

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